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プレー・アカデミー with 大坂なおみ 首都圏を対象とした2022年助成事業への関心表明募集開始

©RKU

助成事業の第二期として、プレー・アカデミーwith 大坂なおみ(以下、プレー・アカデミー)では、以下の条件に該当し、2022年1月1日から2022年12年31日の間支援するプログラムを募集いたします。

  • 開発のためのスポーツに関心があり、スポーツを通じて女の子・若い女性をエンパワーしている・したい(ライフスキルやリーダーシップ形成、自己啓発、雇用や教育機会の創出 など)。
  • 首都圏で事業展開をしている・したい。
  • 法人格を持っている。

助成事業申請にあたり、ローレウス・スポーツ・フォー・グッド財団([email protected])まで関心表明フォーム(https://www.laureus.com/getmedia/4ec609fe-3eab-4ebe-9299-195c1c106d4f/Sport-for-Good-EOI-FINAL_JA_final-REVISED-MARCH-2021.doc)を2021年6月15日(火)までを目安にご提出ください。提出された関心表明フォームは随時確認され、プレー・アカデミーの目的に該当するプログラムを提出された団体を2021初夏頃(7-8月中の1か月間を申請期間予定)正式に助成事業申請プロセスへと招待します。


スポーツに何ができるだろう。
スポーツは、ジェンダー平等を推し進め、女性の社会的地位の向上に貢献する重要なツールになることができます。 若者を男女混合のスポーツに参加する機会を提供したり、適切な身体運動を用いれば、競技を楽しむ者やアスリート、その家族や周囲の人々の持つジェンダーに関する固定観念を変えていくことができるのです。こうしたメッセージは、地域の学校やコミュニティに自然と伝わっていきます。例えば、従来男性に限られていたスポーツに女性が参加すれば、選択の自由と権利を表現することにつながります。


ローレウス・スポーツ・フォー・グッド財団は、「地域コミュニティに若い女性や女子が主体的に参加する」ということは、私たちが支援するプログラムに男女同数の人々を参加させることだけではないと考えています。これは重要なことですが、その場・空間にいるだけでは、プログラムに参加したり、そこから恩恵を受ける機会が平等にあることにはなりません。女子の場合、文化や制度における根深いジェンダー不平等や不公平、固定観念や差別などの多くの理由により、平等な条件でプログラムに参加することはきわめて困難であり、プログラムや広いコミュニティにおいて、リーダーやロールモデルとして成長していくことはさらに困難なことなのです。こうした障壁をなくすため、ローレウス・スポーツ・フォー・グッド財団は、生活、社会、職業の技能を身に着けさせることで「女子や若い女性の地位を向上させるプログラム」、「自信と自己肯定感を高めるプログラム」や「次世代の女性リーダーを育てるプログラム」を支援しています。2019年には、当財団のパートナーが実施した100以上のプログラムを通じて、67,000人以上の女子と若い女性が、こうしたトレーニングや能力開発研修を受けました。


日本における女子・女性の現状とは。
日本での女性に関する重要な社会問題の一つに、女性に不利なジェンダー差別があります。「世界ジェンダー・ギャップ指数2021」によると、調査が行われた156か国の総合指数ランキングで、日本は120位で、2019年と2021年の間に110位から後退しました。


この顕著な後退の主な要因の一つに、政治分野における女性の参加度および議員数が少ないことが挙げられます。政治的エンパワーメント指数で日本は147位と、ワースト10に入っています。


さらに、列国議会同盟による女性国会議員に関するデータでは、2020年1月時点で、日本の衆議院議員で女性が占める割合はわずか10%未満で、193か国中165位です。#

 

社会におけるジェンダー平等がなかなか実現しない背景には、さまざまな要因があります。大きな要因の一つは、幼少期から十代の間に女子が身につける自信や自己肯定感の水準にあります。日本の数値を見てみると、他の先進国に比べかなり低い結果です。


スポーツを通じた日本のジェンダー平等の推進

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日本におけるスポーツを通じたジェンダー平等の推進と、女性・女子の権利向上は、挑戦なくして成し遂げることはできません。最近の子どもたちの身体活動の量は過去最低値で、「5人に1人しか必要な運動ができていない」と言われています。日本では、6歳から17歳までの女子がスポーツに参加する機会は男子に比べ20%少なく、スポーツをする場所やプログラムへの接点が少ないことなどが原因で、10歳以降にスポーツをやめてしまう確率が女子の方が高くなっています。
女性・女子のスポーツにおける取り組みについて、関連する課題を下記のように分類しました。
  1. 女子の興味とそれを支援するインフラに適合したスポーツ環境の欠如
  2. 女子のスポーツ参加を妨げる、従来のジェンダーに対する固定観念
  3. ハラスメント対策の欠如と、子どもや社会的に弱い立場の若者の保護に対する意識の低さ
  4. 女性コーチの不足
  5. 女性の身体的変化に関する理解不足
ナイキ(Nike, Inc.)とローレウス・スポーツ・フォー・グッド財団が協力し、遊びとスポーツへの女子の参加を促進し、日本におけるジェンダー平等に変革をもたらすことを目指す「プレー・アカデミー with 大坂なおみ」事業を立ち上げました。女子が刺激を受け勇気を持ちながら、自由にスポーツに参加できれば、何にでも挑戦することができるようになります。
 
私たちは、助成金事業やキャパシティ・ビルディング、イベントなどを通じて、遊びやスポーツに対し、より前向きな体験を得られる機会を女子に届ける日本の非営利団体を支援していきます。すへての女子が男子と同様の条件で、自らの人生やコミュニティのリーダーとしてステップアップできるよう、自信と自己肯定感を深め生活の技能を向上させる機会が提供されなければなりません。
その第一歩として、さまざまな組織と連携し、これらの課題への取り組みを深く理解し、スポーツを利用して日本の女子や若い女性の生活を変革していきます。現在プレー・アカデミーでは、日本YMCA同盟なでしこケア流通経済大学を支援しています。

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